娘が大学4年で就職活動の真っ盛り。でも、苦戦して納得いかない顔をしたので、言ってみた。
「今の状況は、赤とんぼの歌で、「15でねえやあは嫁に行き」で、親の庇護(ひご)の下から社会にぶち込まれたところかな。あるいは、動物番組(例えば、「ダーウィンが来た」)で、巣立ちのシーン(キツネやライオン等の親が、大きくなった子供を縄張り(なわばり)の外に追い出すシーン)かな。お前も大きくなったということだよ。」
娘の苦悩の表情は少し薄れ、なるほどと言った顔になった。大きくなったら、僕の力では、大したことはしてあげられない、できるのは、こんなことを言ってあげることぐらいかな。自分の生きる力を信じて、道を切り開いて行ってもらうしかない。
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